【放デイ実例】暴言が消えた!クソババアと言う子が変わった関わり方

目次

要約

 

放課後等デイサービスで「クソババア」などの暴言がひどかった発達障害・グレーゾーンの子どもたち。

 

従来の「言ってはいけない」という注意では改善せず、むしろ悪化していました。

 

しかし「安心できる場所ではないんだね」と気持ちに寄り添う対応に変えたところ、劇的な変化が。

 

支援の悩み度10→5へ。暴言の裏にある子どもの本当の気持ちとは?

 

 

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こんにちは。発達自然療法協会です。

 

「クソババア!」「黙れ!」

 

発達障害やグレーゾーンのお子さんから、こんな暴言を浴びせられた経験はありませんか?

 

今回は、放課後等デイサービスで児童発達管理責任者として働く認定講師・藤吉佑紀乃さんの
インタビューをご紹介します。暴言がひどかった子どもたちが、ある関わり方の変化で
劇的に変わった実例をお伝えします。

 

 

放課後等デイサービスで直面した「暴言」の現実

 

小学生

 

藤吉さんが務めている放課後等デイサービスは、特別支援学級の子や普通級の軽度の子たち、
いわゆるグレーゾーンと言われる子たちが主に通っているところです。

 

当時の状況:

・傷つけたくて言ってるわけではないんですけど、暴言がすごかった
・すぐ手が出てしまう
・注意しても逆効果
・なかなかうまく支援ができない

 

グレーゾーンと言われる子たちは、学習障害の子も含まれますが、
外見からは、困り感は全然ないように見えるんです。でも実際には困っている子供たちがいる。

 

この子たちに何か少しでも困り感が改善される手立てがないかと思い、いろんなサイトを探していて
発達自然療法に出会い、受講することに決めたそうです。

 

 

従来の対応では改善しなかった理由

 

藤吉さんは、発達自然療法を学ぶまで、どのような対応をしていたのでしょうか?

 

従来の支援方法:

・「その言葉は傷つくよ」と伝える
・ソーシャルスキルトレーニングを活動の中で取り入れる
・「自分が言われたらどういう気持ち?」と問いかける
・「そういうことは言ってはいけないよ」とずっと伝え続ける

 

しかし、伝え続けても分かってもらえない。また同じことを繰り返してしまう。

 

藤吉さんの振り返り:

 

「今思うと、私たちが言ってしまうことを子どもたちは理解できていなかったので、
さらに悪化してもっと暴言がひどく、もう『クソババア、黙れ』って言われたりとか。
手が出る子も多かったので、その場しのぎの支援みたいな形にはなっていたなと思います」

 

 

支援者への被害も深刻に

 

手が出てしまうお子さんへの対応は、支援する先生たちにも被害が及びます。

 

「学年が上がってくると、男の子は特に体も大きくなってて、結構ヒヤッとすることも多くありますし、
傷が残っちゃったりとかっていうスタッフもいたりとかありますね」

 

お家でもそういうことが日常茶飯事になっていたり、学校やデイサービスでも
お友達や先生を傷つけてしまったりで、多分保護者の方もすごく悩んでらっしゃる。
みんなその子たちに対してどうやって対応していいかわからない、という状況だったそうです。

 

 

発達自然療法受講後の劇的な変化

 

受講後、藤吉さんの対応は大きく変わりました。

 

新しいアプローチ:

・「そっか、ここがまだ安心できるところではないんだね」と心の中で理解する
・落ち着けるスペースを用意する
・怒らずに寄り添うことを徹底する
・「そうやって言っちゃうのはこういう理由があるのかな」と考える
・「このスタッフに対してはまだちょっと心開けないよね」と理解する
・悪い言葉は注意するけれども、まずはその言葉が出てしまう気持ちにより添う

 

 

「クソババア」が消えた瞬間

 

この新しい対応を始めたら、 「あ、この人は大丈夫だ」って思ってくれたのか、『これが嫌だったんだ』とか
『ちょっとこっちに来て』とか、話してくれるようになったそう。

 

子どもたちの変化:

・最初「クソババア、黙れ」とか言ってた子たちが変わった
・「あ、この人は大丈夫だ」って思ってくれた
・「これが嫌だったんだ」と話してくれるようになった
・「ちょっとこっちに来て」と自分から関わるようになった

 

 

暴言の裏にある子どもの本当の気持ち

 

暴言や暴力を振るってしまうのは、コントロールできる部分じゃなくて、
もう突発的に出てしまうこと。自分でもそれを実は悩んでいるお子さんが多いのです。

 

そこに対して共感してくれたり、「あなたも辛いんだよね」ってことが分かってくれると、
本当にお子さんたちって安心するんです。

 

多分、自分でもどうしようもないんですよね。この暴言が出ちゃうとか、暴力を振っちゃうのは。
それを「やっと分かってくれた」みたいな安心感があったりとか。

 

 

支援の悩み度が10→5へ

 

受講前の支援の悩み度が、最も高い「10」だったという藤吉さん。
受講後はその半分の「5」まで減りました。

 

5になった理由:

 

「グレーゾーンの子とか学習障害の子とかの背面にあるものとかも見ながら
支援ができるようになったので、お子様に寄り添えるようになった」

 

残りの5の理由:

 

「やっぱりご家庭の環境だったりとか、お母様の子どもに対する思いだったりとか、
なかなか踏み込めないものっていうので解消されない部分が5ぐらい、
やっぱり支援員の立場としてはあるのかなっていう形で5にさせていただきました」

 

支援の部分では、もう悩んでいないとのこと。

 

「もちろん日々、『あ、この時ってどうなんだろう』って悩む時はあるんですけれども、
やっぱり受講前に比べたら、いろんな引き出しが増えたと言いますか、
『こういう子にはこういう支援かな』とか『こういう言葉がけかな』とか
『今こういう状態にあるのかな』とかっていうのが分かるようになって、
支援は前よりはスキルアップしていると思います」

 

 

印象に残った学びは?

 

「全部です。本当にありがとうございます。知識不足は本当に毎回反省しましたし、
どの回でもどの話も本当に役に立って。1番最初のその『脳の状態』っていうところは、
やっぱり本当にためになりました。」

 

 

ママとしての変化|2歳の息子への効果

 

藤吉さんは、2歳のやんちゃな男の子のママでもあります。
プライベートでも大きな変化がありました。

 

ママ自身の変化:

 

「私も1母親として、すごいイライラしてしまう時とか、眠たいからもう『早くこれやってよ』とか
っていう時もあったんですけど、自分自身も安らげると言いますか、ストレスケアができるようになって。
もちろん支援でも活かせますし、家でもすごい活かせているなっていうのはあります」

 

息子さんへの実践:

・背中や足のタッチセラピーを実施
・暇さえあれば本当にいろんなところを触る

 

2歳児の驚きの変化:

・言葉の発達が早い(保育園の先生や両親もびっくり)
・偏食が改善(口の触覚が育ち、嫌がるものがほぼほぼなくなった)
・食べれるものが増えた

 

「やっぱり口の中がまだ育ちきってないんですけれども、その食感が嫌なものを
本当に今まで食べなかったんですけど、タッチを通してやっぱ口の触覚とかが育ってて、
嫌がるものもほぼほぼなくなっていて、食べれるものも増えたなって本当に実感しています」

 

 

親子でリラックスできる時間の大切さ

 

「支援員さんでもあるけれども、1ママでもあるから、外では外で仕事があって
すっごい頑張って働いてきて、お家に帰ると子供が『ギャー』とか言うと、
もうってなりますもんね。普通だったらね。ちょっとこう、親子でリラックスする時間とかを
持てることができると、なんか可愛いなってなってきますよね、子供のこと」

 

藤吉さんの実感:

 

「うん、本当に余裕がないとイライラばっかりしてたんですけど、
やっぱり自分に余裕ができる。余裕の作り方を知ってるっていうのは本当にでかいなって思います」

 

 

毎日のクレイバスで親子の絆を深める

 

藤吉さんのご家庭では、毎日クレイバスに入っているそうです。

 

「うちは毎日クレイバス入ってるんですけど、1対1で関われる、すごい親密になれる時間って言いますか。
そのお風呂の時間はうちは大事にしてます。でクレイでケアもできるので、
1日の最後のすごいリラックスタイムになってます」

 

 

今、発達に悩むママたちへのメッセージ

 

藤吉さんから、お子さんの発達に悩んでいる保護者の皆さんへメッセージをいただきました。

 

「私も2歳の子供を育てているので、やっぱり他の子と成長のスピードを比べたりとか、
不安がないと言うと嘘にはなるんですけれども、発達自然療法を学んでからは、
全て受け入れられるというか、『スピードなんて何でもいいんだよ』っていう
自分も大きな心を持てるようになりました」

 

「お子様の発達も第1なんですけど、やっぱお母さん自身のリラックスとか、
お母さん自身が余裕があるっていうのが、お子様の発達にとっては本当に1番いいっていうのは
実感しているので、もちろん悩みはたくさん誰でもあるんですけれども、
そこが少しでも減るように、是非発達自然療法を取り入れていただいたりとか、
少しでもいろんな知識を得ていただけたらなと思います」

 

 

まとめ|暴言への対応で大切なこと

 

今回の藤吉さんのインタビューから見えてきたのは:

 

・従来の「言ってはいけない」と伝える方法では改善しない
・「安心できる場所ではないんだね」と理解することが第一歩
・暴言が出てしまう気持ちに寄り添う
・怒らずに寄り添うことを徹底する
・子どもは「やっと分かってくれた」と安心する

 

支援者としてのスキルアップ:

・いろんな引き出しが増えた
・「こういう子にはこういう支援」が分かるようになった
・悩み度が10→5へ

 

ママとしての変化:

・自分に余裕ができる
・余裕の作り方を知っている
・親子でリラックスできる

 

藤吉さんは今後、愛知県豊田市周辺(名古屋、岡崎など)で対面講座を、
そしてオンラインでは全国どこでも基礎講座を開校予定です。

 

ママたちにお子様の発達の方法を知って欲しいですし、
毎日頑張っているお母さんたちが安らぐ方法も知って欲しいとのことです。

 

もし、あなたのお子さんが暴言や暴力で悩んでいるなら、
その裏にある「安心できていない」という気持ちに目を向けてみませんか?

 

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