ADHDを整えるタッチとアロマ｜発達自然療法
ADHDを整えるタッチとアロマ──ファンデーション＆ナーブ・アプローチ
こんにちは、発達自然療法協会スタッフです。
前回までにご紹介したブレインステム・アプローチとデトックス・アプローチに続き、今回はタッチセラピーで神経回路を促す「ファンデーション・アプローチ」と、アロマで自律神経を整える「ナーブ・アプローチ」をまとめます。
いずれも医学的治療ではなく、ご家庭で日常的に取り入れられるサポート方法です。お子さんの体調に不安がある場合は、必ず医師や専門家にご相談ください。
目次
1. ファンデーション・アプローチ 〜タッチで神経回路を育む〜
タッチセラピーが期待できるサポート
- 親子の愛着形成：触れ合う時間がオキシトシン分泌を促し、安心感アップ
- 感覚過敏への寄り添い：心地よい圧やリズムで触れることで刺激に慣れやすい環境づくり
- 睡眠・便通リズムのサポート：副交感神経が優位になり就寝前のリラックスを後押し
※変化の感じ方には個人差があります。効果を保証するものではありません。
ADHDのお子さんへの具体的タッチ
| 目的 | 部位 & 方法 | ねらい |
|---|---|---|
| 集中力サポート | 頭部・首筋を指先でやさしく円を描く | 脳への血流を促し、集中しやすい状態へ |
| 多動を落ち着かせる | 背中・足裏をゆっくり深い圧でタッチ | 神経系を鎮静し、”じっとできる”土台づくり |
| 感情調整 | 胸・背中を包み込むようにホールド | 感情の波を穏やかにし自己コントロールを支援 |
| 睡眠改善 | 就寝前に足裏を軽くもみほぐす | 入眠スイッチをオンにし、深い眠りへ誘導 |
2. ナーブ・アプローチ 〜アロマで自律神経バランスを整える〜
自律神経は意思でコントロールしにくい領域ですが、天然の香りは嗅覚からダイレクトに脳へ届き、リラックスや集中力をサポートします。バランスが整うと「レジリエンス（回復力）」が高まり、ADHDのお子さんが環境変化に適応しやすくなります。
ADHDにおすすめのブレンド例
| シーン | ブレンド | 使用タイミング |
|---|---|---|
| 集中力アップ | ローズマリー＋レモン | 勉強や課題の前 |
| リラックス | ラベンダー＋オレンジ | 興奮を鎮めたい夕方 |
| 感情安定 | ゼラニウム＋ベルガモット | 気分の波が大きい時 |
| 睡眠サポート | カモミール＋マジョラム | 就寝30分前のディフューザー |
アレルギーや香りの好みには個人差があります。初めて使う精油は必ずパッチテストを行い、異変があれば直ちに使用を中止してください。
発達自然療法が選ばれる４つの理由
- 即効性と持続性のバランス：アロマはすぐに気分へ、タッチは続けるほど神経系の安定へ。
- 感覚過敏に優しい：香りと触れ方をお子さんの感覚に合わせて選択。
- 短時間で取り組める：5〜10分で完了するため飽きずに続く。
- 親子の調和：一緒に行うことで家庭全体が穏やかな雰囲気に。
まとめ
- タッチセラピーで安心感と神経回路をサポート
- アロマで自律神経を整え、集中・リラックス・睡眠を後押し
- 親子で”気持ちいい”と感じながら取り組むことが継続のカギ
次回は「ADHDの子どもたちが持つ素晴らしい才能」についてお話しします。
これまでのADHDシリーズをチェック：
本コラムは日常生活サポートの参考情報であり、医療的判断を代替するものではありません。気になる症状は必ず専門医にご相談ください。
