発達障害の偏食改善|白米しか食べない自閉症児が何でも食べるようになった奇跡のストーリー

発達障害の偏食改善|白米しか食べない自閉症児が何でも食べるようになった奇跡のストーリー
要約
白いご飯しか食べられなかった子が、今では何でも食べるようになったストーリー。
発達のピラミッドの「土台」を整えることで、自然に食べられるものは増えていきます。
動画はこちら!
こんにちは。発達自然療法協会です。
「白いご飯しか食べてくれない…」
「お肉も卵も食べて欲しいのに」
「このままで成長は大丈夫なの?」
発達障害・自閉症のお子さんの偏食で悩んでいませんか?
今回は、管理栄養士の資格を持ちながらも、自閉スペクトラム症の長男の偏食に悩んでいた
認定講師・福島啓子さんのインタビューをご紹介します。白いご飯しか食べられなかった子どもが、
今では何でも食べるようになった奇跡の改善ストーリーです。
管理栄養士でも解決できなかった偏食の壁
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福島さんは、管理栄養士の資格を持ち、就労支援施設で調理実習を担当したり、
偏食のお悩みを持っている方向けの講座をしたりと、栄養の専門家です。
しかし、自閉スペクトラム症と診断された長男の偏食には、栄養の知識だけでは太刀打ちできませんでした。
受講前の最大の悩み:
「1番の悩みは、食事療法をやっていたので、偏食を悩んでいました。
どうにか食べさせなきゃいけないっていう私のこの気持ちとかも、どう収めていいかもわからなかったし、
食べれるようになんないと成長とかもすごく心配だったので、そこ改善できたらいいなっていう風に思ってました」
栄養の知識があっても子どもは食べてくれない
栄養の知識があるからこそ、「これを食べたら良くなるのに」という思いと、
「食べてくれない」という現実のギャップに苦しんでいました。
「栄養の知識があるけども、そこに対して自分の子供が『これ食べてくれない』とかってなると、
それもまたモヤモヤしくなったり。」
「『食べなさい』みたいな感じで怒るのもなんか嫌だな。
「でも『これ食べたら良くなるのに』」
白いご飯しか食べられなかった日々
ひどい時には、白いご飯しか食べられなかったという福島さんの長男。
当時の気持ちを聞くと…
「本当にご飯だけじゃなくて、お肉とか卵とか食べて欲しいなっていう風に思っていたので、
『なんで食べないんだろう』みたいな。サプリとかにも行きついたんですけど、
サプリを混ぜたものを残されるのが嫌だったんで、もうちょっと自然に食べれるように
なんないのかなっていうことをすごく思ってました」
食は成長期の子どもにとって本当に大きい問題です。
これしか食べてくれないという不安は、親として切実なものでした。
食事療法だけでは解決しなかった理由
福島さんは、栄養に取り組んでみたけれど、実際は子どもが食べてくれなくて、
「これだけじゃ解決しなかったな」という思いから、発達自然療法を学びに来てくださいました。
もう一つ、大きな悩みがありました。
「偏食の改善をしたかったっていうのもありますし、このことを学ぶにつれて、
自律神経がすごく乱れてるなっていうことを知ったんですね。大人の自律神経って結構整える、
自分でできるんですけど、子供って本当どうやってやったらいいのかなっていうのをすごく悩んでしまって、
ずっと検索していました」
発達自然療法受講後の奇跡的な変化
実際に発達自然療法を受講した後、どう変わったのでしょうか?
偏食の劇的な改善:
「解決したんですよ。あの、食べれるものがどんどん増えていって、
卵が食べるようになったのがすごくあの楽になりましたね。卵に料理できるから、
そこから栄養取れるようになった。タンパク質を取れるようになったっていうのがすごく楽になりました」
今の食事状況:
「今は本当に何でも食べて、食べれないもの方が少ないぐらいな」
白いご飯しか食べられなかった子が、今では何でも食べるように。これは奇跡的な変化です。
改善までの期間と過程
「すぐにはやっぱりならなくて、継続していくことによって徐々に徐々に増えていって、
無理なく、気づけば食べれるものが増えたねっていう感じだった。」とのこと。
無理に食べさせようとするのではなく、自然に食べられるものが増えていったのです。
悩み度9→1への道のり
受講前の悩み度が9(最大10)だった福島さん。受講後は1にまで減少しました。
1になった理由:
「まあ、偏食が改善できたってところも大きいですし、学ぶによって順番があるってことを
教えていただいたので、『まだこの段階じゃないんだな』っていうことがすごく分かった。
それがすごく良かったなと思います」
衝撃的だった「発達のピラミッド」
講座の中で最も印象に残ったこととして、福島さんは「発達のピラミッド」を挙げています。
「あの、1番最初に教えてもらった発達のピラミッド。あの時に、どんどん土台がしっかりしていって、
積み木みたく積み上げていくんだよって教わったじゃないですか。そん時に私が求めてるものって、
この積木のトップだったんですよ」
大きな気づき:
「それをひたすら相談したりとか、もっとこういう風にやってよみたいな感じで子供に言ったりとか
してしまっていたのが、『あ、私こんなてっぺん求めたんだ』ってことを気づいた時に、
本当に申し訳ないなと思って、それがすごく1番印象に残ってます。衝撃的だった」
表面的な困りごとだけを解決しようとしていた
多くの親が陥る罠があります。
「この子の今の困り事をなんとかしたい」と思うから、「どうやったらこの子が食べてくれるのかな」
「どうやったらこの子が1人で着替えできるのかな」と、悩みを解決するヒントが欲しいとすごく思う。
そうすると、そこを繰り返しやればできるようになるんじゃないかとか、
やり方を工夫したらできるようになるんじゃないかって、多分みんなそこで模索してると思うんですよね。
でもそうじゃなくて、もっともっとこう奥の方に原因が実はあって、それって目には見えない感覚だったりするので、
なかなか支援者さんも持ってらっしゃらない視点だし、そこに気づくっていうことは本当に大きい。
土台が整うと自然にできるようになる
「逆にここがしっかりできると、上の部分は勝手に積み上がっていくので、
気づけばできるようになったこととかも増えませんか?」
「うん。本当です。あんまりやってないのに、あ、気づいたらなんかできるようになってるとかっていう
こととかもあるので、本当に積み重ね、土台をしっかり整えて動いていくっていうのがすごく大事なんだなと思いました」
気づいたらできるようになっていたこと
偏食の改善以外にも、土台を整えることで自然にできるようになったことがたくさんあります。
自然に改善したこと:
・椅子にちゃんと座れるようになった
・集中して話を聞けるようになった
・目が合うようになった
「こっち見て、こっち見てとかってやっちゃうけど、そうじゃなかったんだなって気づきます。」
ママ自身の大きな変化
子どものためにと思って始めた学びでしたが、ママ自身にも大きな変化がありました。
「私自身、子供のためにって思って始めたんですけど、子供と一緒にやることができるから、
私の方もすごく緩んできて、なんか余裕ができたっていう風に思ってるんですよ。
そうすると人に優しくできるし、子供にも優しくできるし、子供にもっと関わりたいって思うから、
もっと色々やれるようになったりとかするので、困ってる人がいればちょっと伝えたいなっていう風に思っています」
子どもが変わるだけでなく、ママ自身に余裕ができることで、親子関係全体が良い方向に変化していくのです。
偏食で悩むママへのメッセージ
最後に、福島さんから偏食で悩んでいる方へメッセージをいただきました。
「私はこの偏食がきっかけで発達自然療法に出会いまして、それを改善できたっていうところがありますので、
偏食とかで悩んでる方、食事ってすごく大事なものなので、どうしても食べさせなきゃっていうような
気持ちになって色々やるかと思うんですけども、
一旦ちょっと食事っていうのを置いといて、
発達自然療法にちょっと取り組んでいただいて、
そこからアプローチするっていうのも1つの手だと思っています。
そういったことに悩んでる方に知ってもらえたらなっていう風に思います」
まとめ|偏食改善のカギは「土台」にあった
今回の福島さんのインタビューから見えてきたのは:
・栄養の知識だけでは偏食は改善しない
・「食べさせなきゃ」という焦りは逆効果
・表面的な困りごと(偏食)だけを解決しようとしても無理
・発達のピラミッドの「土台」を整えることが重要
・土台が整うと、自然に食べられるようになる
福島さんの変化:
・白いご飯しか食べない → 何でも食べる
・卵が食べられるようになり、タンパク質摂取が可能に
・悩み度9 → 1
自然にできるようになったこと:
・椅子に座れる
・集中して話を聞ける
・目が合う
ママ自身の変化:
・心に余裕ができた
・子どもに優しくできる
・もっと関わりたいと思える
もし、あなたのお子さんが偏食で悩んでいるなら、一旦「食べさせなきゃ」という思いを置いて、
発達の土台を整えることから始めてみませんか?
継続することで、徐々に徐々に、気づけば食べられるものが増えていく。
無理なく、自然に改善する道があるのです。
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