知的ゆっくりさんの育て方 第2ステップ|触覚を育てて認知を進める

要約
五感の中で最も大切なのは触覚です。
皮膚の認識がしっかりできると、認知が進んでいきます。
練習や負荷をかける前に、まず受け取る器を作る順番が重要です。
何歳からでも育て直すことが可能です。
触覚を育てることが鍵
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こんにちは。発達自然療法協会です。
前回は、知的ゆっくりさんの育て方の第1ステップとして、
「受け取る器を育てる」ことの大切さをお伝えしました。
今回は、具体的にどう育てるのか、
そしてなぜ順番が重要なのかをお話しします。
五感(音を聞く、見る、味わう、匂いを嗅ぐ、触る)の中で、
どれか過敏や鈍麻がある場合、
それぞれの感覚を一個ずつ育てるのではありません。
実は、触覚を育てることが五感の元になっているのです。
触覚でまず心地よさを受け取ることができるようになると、
深い快の感覚が育ってきます。
そして、触覚は単に心地いいと感じるだけではありません。
人との関係にも関わっています。
皮膚の認識が認知を進める
私たち人間は、頭の先から足まで、皮膚で覆われています。
この皮膚は、体の内側と外の世界を境界線として保つために
必要なものです。
皮膚の認識がしっかりできてくると、認知が進みます。
だから、知的ゆっくりさんには、
まずここを育てることが大切なのです。
諦める前に知ってほしいこと
「手立てがない」と思っている方、
「ゆっくりだから諦めている」という方もいるかもしれません。
前回お話しした2つのタイプ
(受け止めるタイプとチャレンジさせるタイプ)のうち、
チャレンジさせる方を諦めてしまう方が多いのが現状です。
「もうどうせできないから」
「うちの子ゆっくりだからしょうがない」
そう思っている方に、ぜひ知ってほしいのです。
先に、お子さんが外側から刺激を受け取る回路を
開いてあげることが必要です。
それがないと、チャレンジさせたり負荷をかけたりしても、
うまくいきません。
順番が違うと、いくらやっても伸びない
私自身の失敗談をお話しします。
うちの子が発達ゆっくりだと分かった当初、
反応がなく、手をつなぐこともできませんでした。
ギュッと握ることができず、
スルッとすり抜けられてしまう状態でした。
その時、私がやっていたのは「負荷をかける」ことでした。
「練習すればなんとかなる」
「経験すればなんとかなる」
「人が1回でできることを、この子は100回やればできるはず」
そう信じて、一生懸命練習させていました。
しかし、そもそもお子さんに受け取る器がないと、
どれだけアクションしても、その子は受け取ってくれません。
1ステップ目は、しっかり受け取れるような状態を
作ってあげること。
それができ始めてから、初めて負荷をかけて伸びるという状況になります。
順番が違うと、うまくいかないのです。
よく見る間違ったアプローチ
多くの方が、何回も練習させるということをします。
できない子に対して、繰り返し繰り返しやらせる。
「何度やったら分かるの」と言ってしまう。
お家でも、学校でも、教育現場でも、
こうした光景を見かけます。
しかし、「その子は受け取れているのか?」という視点で見ると、
受け取れていないケースが多いのです。
何歳からでも育て直せる
朗報があります。何歳からでも、受け取る器は育て直すことができます。
お子さんだけでなく、大人の方もです。
実際、お子さんの発達が気になって相談に来られるお母さんの中にも、
感覚に問題を持っている方がいらっしゃいます。
例えば、アロマの香りがどうしても苦手という方。
みんなが「いい匂いだね」と言っているものを、
いい匂いだと感じられず、
芳香剤のようにきつく感じたり、臭く感じたりする。
こうした方も、感覚の器、受け取る器をトレーニングすることで
変わっていきます。
お子さんと同じような方法をお伝えすることもあります。
できることはたくさんある
できることはたくさんあります。
ゆっくりな子も、ちゃんと神経は伸びていきます。
みんな育ちたいのです。
だから、自ら感覚を育てていくような行動をする子も多くいます。
それが外から見ると奇妙な行動や異常行動に見えることもありますが、
それは成長のサインかもしれません。
知的ゆっくりのお母さんたちは、本当に大変だと思います。
誰と比べることもできない。モデルもなかなか見つからない。
普通の子がトントンと階段を登っていくところを、
「この階段、どれくらいで登れるの?」とゆっくりに感じることが
たくさんあるでしょう。
しかし、まずベースを作ることをしないと、
いつまでもできることは増えていきません。
逆に、ベースができると、
できることが勝手に増えていく状態になります。
まとめ
知的ゆっくりさんの育て方、2つのステップをまとめます。
第1ステップ:受け取る器を育てる
・感覚を受け取れるようにする
・特に触覚を育てることが重要
・不快から快へと感じられるようにする
・皮膚の認識が認知を進める
第2ステップ:チャレンジさせる・負荷をかける
・第1ステップができてから
・順番が大切
この順番を間違えないことが、お子さんの成長の鍵です。
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一緒に、お子さんの発達の土台を作っていきましょう。
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